知識ゼロ、「クラウドファンディングとは?」な人にもわかる解説 仕組みや種類、用語を網羅

「周年記念などファン参加型の特別な企画を実現したいが、需要が読めず、通常の商品開発フローではリスクが高い」
「資産であるIP(知的財産)を活用して、ファンを喜ばせる企画を実現したい」
このような想いを持つ商品化(MD)やライセンス管理、コンテンツ企画、宣伝・販促のご担当者様にとって、「クラウドファンディング」は非常に有効な手段です。
本記事では、クラウドファンディングについてまったく知らない方にも分かりやすいように、仕組みや種類、メリット・デメリットを解説します。 また、アニメ・漫画・ゲームといったIP活用に強いクラウドファンディングサービス「ソレオス」 の強みも含めてご紹介します。
目次
クラウドファンディングとは「夢を応援する仕組み」のこと

クラウドファンディングを分かりやすく解説
クラウドファンディングとは、「群衆(crowd)」と「資金調達(funding)」という2つの言葉を組み合わせた造語です。 一般的に、インターネット上のプラットフォームを通じて、企業や個人が実現したいプロジェクトやアイデアを発信し、それに共感した不特定多数の人々(支援者)から資金を募る仕組みを指します。
しかし、その本質は単なる資金調達の手段に留まりません。企画に対するファンの皆様の期待感を可視化したり、プロジェクトそのもので話題を生み出すプロモーションとして活用したりと、今後の展開の礎となる価値をもたらします。
アニメイトが運営する「ソレオス」では、この仕組みを「プロジェクトオーナーの想いと、それを『推したい!』と願うファンの気持ちを繋ぐ役割」 と捉えています。まさに、ファンの熱量をダイレクトに感じながら、共にプロジェクトを育てていく新しいマーケティング手法と言えるでしょう。
プロジェクトの「出品者」と「支援者」で成り立つ仕組み
クラウドファンディングは、主に以下の3者で成り立っています。
- 出品者(またはプロジェクトオーナー、起案者): プロジェクトを考案し、実行する個人や法人
- 支援者(購入者): プロジェクトに共感し、資金を提供する個人や法人
- プラットフォーム: 出品者と支援者をつなぐインターネットサービス(ソレオスなど)
基本的な流れは、出品者がプラットフォーム上にプロジェクトページを掲載し 、支援を呼びかけます。支援者はそのプロジェクトに支援金を支払い 、返礼品として、出品者からモノやサービスといった「リワード(またはリターン、返礼品)」を受け取る、というものです。
知っておくべきクラウドファンディングの6つの種類

一般的にクラウドファンディングは、支援者が受け取るリターンの内容によって、大きく「非投資型」と「金融(投資)型」の2つに大別されます。
【主流】購入型クラウドファンディング
支援者が支払った支援金に対して、製品やサービスをリワードとして受け取る、最も一般的な形式です。 支援者にとっては商品やサービスをECサイトで購入する感覚に近いため参加しやすく、出品者にとっては事前の受注販売のような形でプロジェクトを進行できるのが大きな特徴です。 これにより、製造数を事前に把握でき、在庫リスクを大幅に低減できます。
アニメイトが運営する「ソレオス」も、この購入型を主軸としたサービスです。
【社会貢献】寄付型クラウドファンディング
なにかしらの返礼品を受け取ることを前提とせず、プロジェクトの趣旨に賛同した支援者が純粋に寄付を行う形式です。 社会貢献活動や被災地支援など、公益性の高いプロジェクトで活用されることが多く、金銭的な見返りはありません。
【資産運用】金融(投資)型クラウドファンディング
支援者は、金銭的なリターン(配当や利息など)を期待して出資します。 こちらは金融商品取引法の規制対象となり、主に以下の3つのタイプに分けられます。
- 融資型(ソーシャルレンディング): インターネットを通じて、個人投資家から集めた資金を企業に融資する仕組みです。
- 不動産投資型: 複数の投資家から資金を集めて不動産を取得・運用し、家賃収入や売却益を分配する仕組みです。
- 株式投資型: 非上場の企業が自社の未公開株式を発行し、インターネットを通じて多くの人から少額ずつ資金を集める仕組みです。
資金調達のルール「All in」と「All or Nothing」方式の違いとは?

多くのクラウドファンディングには、集まった資金を受け取るためのルールとして、主に2つのプロジェクト形式があります。 この形式の違いを理解することは、プロジェクトを成功させる上で非常に重要です。
All in(オールイン)方式:目標未達でも資金を受け取れる
「実行確約型」とも呼ばれ、設定した目標金額に達成しなかった場合でも、プロジェクトを実行する形式です。支援者側はリワードを受け取れ、出品者側はプロジェクト実施期間中に集まった支援金を受け取れます。
必ずプロジェクトを実行したい、最低限の支援でもリワードを提供できる、といった場合に適しています。
All or Nothing(オールオアナッシング)方式:目標達成時のみ資金を受け取れる
「目標達成型」とも呼ばれ、プロジェクト実施期間内に目標金額を達成した場合にのみプロジェクトが実行され、支援金を受け取れる方式です。 もし目標金額に届かなかった場合はプロジェクト不成立となり、支援金は受け取れず、支援者への決済も行われません。
一定の資金が集まらなければ実行が難しい目標を設定したい場合などに適しており、出品者にとってはリスクの少ない形式です。
クラウドファンディングでよく使う用語

プロジェクトをスムーズに進めるために、いくつか基本的な用語を理解しておきましょう。
リワード
リワードとは、プロジェクトを支援してくれた支援者に対して提供される、お礼の品(返礼品)のことです。 製品やサービス、イベント参加権、デジタルコンテンツなど、プロジェクトの内容に応じて様々なものが設定されます。
どんなリワードを提供するか、また、リワードの構成・価格帯の設定はプロジェクトの成否を分ける重要な要素です。支援額に応じて複数のコース(プラン)を用意することで、ライトなファンから熱心なファンまで、幅広い層にアプローチできます。 「ソレオス」では、アニメイトならではの知見を活かしてリワード内容についてアドバイスすることも可能です。
ストレッチゴール
ストレッチゴールとは、プロジェクトが当初設定した目標金額を達成した後に、さらに設定される追加の目標金額や目標のことです。 例えば、「目標金額100万円達成で商品化!さらに200万円達成で追加デザインも商品化!」といった形で発表します。
これにより、一度支援した人のさらなる応援を促したり、プロジェクトの話題性を継続させたりと、プロジェクトを一層盛り上げる効果が期待できます。
なお、ソレオスではこのストレッチゴールをさらに進化させた独自の「ステージ」という仕組みを採用しており、より戦略的なプロジェクト設計が可能です。
【立場別】クラウドファンディングのメリット・デメリットを解説

出品者側のメリット
クラウドファンディングは、支援者から資金を募るだけでなく、プロジェクトを起案する側(出品者)にとっても多くのメリットが存在します。 新しい製品やサービスの開発、イベントの開催など、実現したい企画を持つ企業にとって、クラウドファンディングは非常に有効な手段となり得ます。
一般的に以下のようなメリットが挙げられます。
テストマーケティングとファン獲得が同時にできる
本格的な生産やサービス提供の前に、プロジェクトに対する支援者の反応から市場の需要を直接的に測ることができます。 これにより、開発中の商品やサービスが本当に顧客に求められているのかを、低リスクで見極めるためのテストマーケティングとして活用可能です。
また、プロジェクトページは、企業の想いや製品開発の背景にあるストーリーを伝える絶好の機会です。 共感を呼ぶメッセージを発信することで、単なる購入者ではなく、企業の活動を熱心に応援してくれる「ファン」を獲得し、長期的な関係を築くきっかけになります。 実際にソレオスでプロジェクトを実施したオーナーからは、「過去作のファンがまだこれだけ残っていたことが嬉しい」「ファンに届けたかった”こと”が実現できた」といった声も上がっており、ファンの熱量を直接感じられる貴重な場となっています。
IP活用で新たな価値を創出できる
アニメ、ゲーム、キャラクターといったIP(知的財産)とクラウドファンディングは、非常に相性が良い組み合わせです。 例えば、過去に人気を博したものの、現在は展開が止まっている「眠っているIP」を活用し、当時のファンに向けて新商品を企画・開発するといったことが可能です。 ファンの声を取り入れながら新しい展開を実現することで、IPの価値を再発見し、最大化する大きなチャンスとなります。
ファンに届けたいものを低リスクで生産・届けられる
グッズなどを製作することが目的のクラウドファンディングは、事実上の受注予約生産の形式をとります。 そのため、需要を事前に予測し、過剰な在庫を抱えるリスクなく新商品を生産・提供できます。 また、プロジェクトページへの反応や支援の集まり具合を見ることで、本格的な市場投入前のテストマーケティングとして活用し、顧客のリアルな反応を知ることも可能です。
出品者側のデメリット
プロジェクトが必ず成功するとは限らない
どんなに魅力的なプロジェクトであっても、必ずしも目標金額を達成できるとは限りません。 特に「All or Nothing方式」の場合、目標未達だと資金を一切受け取れないため、プロジェクトの計画が頓挫してしまうリスクがあります。
このリスクを低減するためには、ターゲット層へ的確に情報を届け、プロジェクトの魅力を伝えきることが不可欠です。「ソレオス」では、プロジェクトの成功確率を高めるために、専門スタッフによる手厚いサポート体制 はもちろん、アニメメイトを利用する層に確実にリーチできる強力なプロモーションメニューを用意しています。
支援者側のメリット
魅力的なリターン(返礼品)が手に入る
クラウドファンディングでしか手に入らない限定グッズや、特別な体験イベントへの参加権など、支援者にとって魅力的なリターンが多数用意されています。 一般販売されないユニークな商品やサービスに出会えるのも、大きな魅力の一つです。
新しい挑戦や夢を直接応援できる
クリエイターや企業の「こんなものを作りたい」「こんな世界を実現したい」という想いに直接触れ、自らの支援でその夢の実現を後押しすることができます。 プロジェクトの成功を共に喜び、ファンとして一体感を味わえるのは、クラウドファンディングならではの体験です。
支援者側のデメリット
プロジェクトの遅延やリターンが届かないリスク
出品者側の都合により、プロジェクトの進行が遅れたり、仕様が変更されたりする可能性があります。 最悪の場合、プロジェクト自体が中止になり、リターンが届かないというリスクもゼロではありません。
このような事態は、企業の信頼を大きく損なう可能性があります。そのため、出品者には誠実な進捗報告や、万が一の際の丁寧なコミュニケーションが求められます。「ソレオス」では、初めてのクラウドファンディングでも安心してプロジェクトを運営できるよう、専門スタッフが運用をサポートします。
アニメ、ゲーム、キャラクターのクラファンならアニメイト運営のソレオスで!
ここまでクラウドファンディングの全体像を解説してきましたが、特にアニメ、声優、キャラクターなどのコンテンツ関連プロジェクトをお考えの企業様には、アニメイトが運営するアニメ、声優、キャラクター等のコンテンツ特化型クラウドファンディングサービス「ソレオス」 が最適です。
ソレオスの強み
- 強力なプロモーション力: 全国のべ120店舗のアニメイト店頭 や、月間数千万規模のPVを誇る「アニメイトタイムズ」 、合計100万以上のフォロワーを持つX(旧Twitter)アカウントなど、アニメイトの強力なメディア網を活かしたプロモーションでプロジェクトを強力にバックアップします。
- 独自の柔軟なシステム: 一般的なプラットフォームと異なり、ソレオスではリワードごとに「All in」と「All or Nothing」を個別に設定可能。 さらに、目標(ステージ)を最大5つまで設定でき、各ステージに新たな「All or Nothingリワード」を追加できるなど、戦略的で柔軟なプロジェクト設計が可能です。 また、プロジェクトのイメージに合わせて、総支援額を非表示にすることもできます。
- 手厚いサポート体制: アニメイトならではの知見を活かしたリワード内容のご提案から、プロジェクトページの構成、グッズ製造会社のご紹介まで、専門スタッフが手厚くサポートします。
「何から始めればいいか分からない」という企業様もご安心ください。アニメイトならではの知見を活かしたリワード内容のご提案から、ファンに響くプロジェクトページの構成、グッズ製造会社や配送会社のご紹介まで、専門スタッフが企画の立ち上げから完了まで手厚くサポートします。
「IPを活かしたい」「ファンの熱量に応える企画を実現したい」 とお考えの企業様は、ぜひ一度「ソレオス」にご相談ください。貴社の想いを形にするための最適なプランをご提案します。